岬ちゃん早く来てくれ!

学校出てから十余年、今じゃワープア低賃金。

ドンキーコング トロピカルフリーズをクリア

 発売日に買ったにもかかわらず今まで放置していたのはPS4発売のせいだけではないだろう。どうにも手につける気がしなかったのだ。理由はマンネリを感じたことが半分くらい、なにせ前作とほとんど代わり映えがしないのだ。もちろん全く同じわけではなく新アクションが搭載されて入るのだが、マイナーチェンジにしか見えないのが悲しいところ。

 またロードの長さもかなりのもので、ソフト起動にかかる時間、セーブデータ読み込みの時間、ステージのロード時間すべてが長い。一度ステージを読み込んでしまえば死んだ時のリトライがあっという間なのは良い点だと思うのだが、開始までの長さは起動するのに億劫になる理由となっている。

 

 今作ではプレイヤーはゲーム開始時に「テレビで遊ぶ」か「ゲームパッドで遊ぶ」を選択する。テレビで遊ぶ時はゲームパッドの画面は黒くなり何も表示されることはない。ゲームパッドで遊ぶときはその反対である。もちろん画面選択はゲーム中任意に切り替えることができる。

 私は「基本大画面で遊びつつ疲れたら楽な姿勢でパッドオンリープレイ」が好きだったりする。だからテレビとパッド両方に同じ画面を映すマリオU方式がありがたいので今作は残念な仕様だった。

 

 今回もKONGパネルとジグソーピースの収集要素が各ステージにあるのだが、今回私はKONGパネルだけを集めることにした。KONGは隠しステージの鍵でジグソーはコンセプトアートなどの開放という自己満足の世界。この辺りも前作と全く同じシステムだ。

 KONGパネルを集めて隠しステージ(Kステージ)を開放し、それをクリアしながらラスボスを倒す。すると更なる隠しステージが開放され、それをクリアすると達成度100%だ。ここでプレイ終了。とりあえずのクリアとする。

 

 さてクリアした感想だが前回とあまり変わってないねくらいしか言い様がない。HDになったことでドンキーがフサフサになっているけど、ねぇ……。マリオやドンキーのような低解像度でもそこそこ見栄えのするデフォルメキャラはHDになっても綺麗になった気がしない。これがフォトリアルな作品ならば一目瞭然なのだが。また2Dアクションはマリオと合わせて乱発し過ぎなのも代わり映えがしない、新鮮味がない原因だろう。

 今作では仲間キャラが増えてディクシーやクランキーを選べるようになったのだが、ディディーとディクシーの使い勝手が良いのでその二人だけ使っていた。クランキーはほか二人に比べて明確に能力が劣っているため隠しゴールやジグソーピースなど彼専用に作られた場所でしか使わなかった。

 レベルデザインに関しては難しいというよりも長いと感じることが多かった。一部のステージは確かに初見でクリアすることは難しくてKONGパネル集めも目指しているとリトライを繰り返すのだが、罠を覚えてしまえば同じ場所で何度も死ぬようなことはあまりないのだ。一歩一歩先に進みながらKONGを集めてクリアした時に得るのは達成感よりも疲労感であった。

 ボス戦もまた長い。ボス戦は「ボスの攻撃を避け、隙を見せたらボスを攻撃する。」の繰り返しなのだが、ボスの攻撃ターンが長いこととボスの体力が高いことがボス戦を長期戦にしている。これに関しては攻撃ターンを短くするか体力を減らすか、もしくはショートカットの方法を用意したほうが良かったのではないだろうか。

 

 ドンキーコング トロピカルフリーズはいくつかの不満点を除けばいつも通り面白さを提供してくれる良質なジャンプアクションだった。いつも通りを定番や王道と受け取るかマンネリと感じるかは遊ぶタイミング次第だろう。私がマンネリと感じたのは前作リターンズ(の3DS移植版)を昨年遊んだことと、同じ横スクロールアクションのマリオUとルイージUもWiiU発売時とその半年後に遊んだことが原因だ。似たようなゲームばかり買ってりゃ飽きて当然なのだが任天堂の貧弱なソフトウェアラインナップだと他に選択肢がないのもまた事実。どうやら最近の任天堂はかつてのヒット作に頼りきっている様子が見える。

 余談だが今作は印象に残るものが少なかった。過去作、特にSFCの三部作は今でも様々な場面やBGMを思い出すことができるのだが…… 

ドンキーコング トロピカルフリーズ

ドンキーコング トロピカルフリーズ