40年位前の円谷プロの深夜ドラマ。
怪奇大作戦が大人も楽しめる子供番組ならこちらは完全に大人向けドラマである。
ストーリーテラーは青島幸男。
第一話 「木乃伊(みいら)の恋」
人間の性への執着は恐ろしいというお話。
布川も入定の定助ならば夫を求めて防空壕へ足を運んだ笙子もまた定助なのだろう。
それにしてもしょっぱなのテーマがセッ○スである。
表現は控えめとはいえずいぶん挑戦的だね。
見ていて気になったのは笙子の経歴。
戦前に文学者布川の研究室に在籍していたということになっているが、そんなこと可能なのだろうか。
軽くググって見たところ、どうやら戦前でも女子大生はいたらしい。
第二話「死を予告する女」
「この子の命が助かるならなんだって差し上げます」
母親の切なる願いを聞き届けた神様は娘の命と引き換えに(内縁とは言え)家庭を顧みない父親の命を奪ってしまう。
こう書くとなんだかいい話っぽく見えなくもない。
父親の坂巻視点で話が進むんでホラーだけどさ。
坂巻は仕事に熱を上げて娘も内縁の妻も邪険にする酷い男なのでどうにも同情できない。
死を予告する黒衣の女は美女という程ではない。
役にあっているのかギョロッとした大きい目がやたら不気味だった。