第九話 「死体置場(モルグ)の殺人者」
大学助教授のエリート外科医・水上は浮気相手を乗せた車で通りがかりの男・村田を轢き殺してしまう。
事故を隠ぺいするために水上は村田の死体を解剖実習用の死体置場に隠す。
しかし死んだはずの村田が復讐のために水上の前に現れるのであった。
珍しく正統派ホラー。
死んだはずの男の影が見え隠れし、次第に水上(とその浮気相手)を追い詰めていく。
難を言うなら蘇る死体・村田の姿をはっきり映しすぎていること。
視聴者(と復讐される水上)には村田の姿をはっきり見せず、何かがいた事を暗に示すだけで良い。そのほうが怖い。
この作品でも意識しているのか、足だけ映すとか村田目線のカメラワークの場面があるんだけれどね。
第十話 「サラリーマンの勲章」
平凡なサラリーマン犬飼は課長昇進に伴う重責に耐えられなくなり蒸発してしまう。
彼にとっては肩書というサラリーマンの勲章が増えるよりも朝一杯のコーヒーを楽しむ時間のほうが大事だったのだ。
残された奥さん子供にとっちゃ悲劇なんだろうけど、蒸発した後の本人は実に幸せそう。
ホラー要素は全くないんだけれどこの作品は好きだな。
現代だと犬飼の立ち位置ってどんな感じになるのかな平々凡々なサラリーマン家庭を築けるなんて今じゃ勝ち組だからねえ。