田舎で一儲けした詐欺師グループの戦利金7千万円が帰りの列車の中で無くなった。果たして誰が犯人なのか?7千万円の行方はいかに?というお話。
登場人物が詐欺師で舞台が列車内という密室なので高度な頭脳戦やスリルとサスペンス、そして最後はアッと言わせるどんでん返しを期待していたのだけれど、この作品はメロドラマでした。気になる7千万円の行方は中盤でほぼ決着がついてしまって、残りの時間は中年のラブストーリーが続く。
あらすじと設定と実際のストーリーがバラバラなんですね。前半と後半で話の軸がぶれているのも失速の原因なのかも。脚本に引きがないのになんとか楽しめる作品になっているのは役者の力のおかげかな。