PS+のフリープレイは絶対買わないであろうゲームに触れる機会を作ってくれる。この作品もその一つだ。
このゲームは秋葉原を舞台に女の子の服を脱がすという奇抜なアイデアが話題となった同名ソフトの続編で、作中に細かな設定はあるもののそれらは全て「服を脱がす」をアクションアドベンチャーゲームとして成り立たせるためのものだ。
本作は秋葉原の雰囲気に力を入れていて、実在の建物や企業名、広告等を使用することで実際の町並みを再現しようとしてる。全体的に荒いグラフィックは褒められたものではないが雰囲気の再現という試みは成功していると言えるだろう。
さてメインの「脱がす(ストリップアクション)」について。主人公は敵の上・中・下段をそれぞれ対応する技で攻撃して耐久値を減らし、十分耐久値を下げれば脱がし技で服を脱がすことができる。通常脱がすことができるのはアウターのみだが、条件を満たす事で下着も*1脱がすことができる。実に素晴らしい仕様だ。
ストリップアクションはゲームの肝になるだけあって非常に良くできており、簡単操作で次々に敵の服を脱がしていく様は、微妙なグラの割に妙に色っぽくて爽やかなエロスを感じさせてくれる。
けれども、このゲームには大きな問題点がある。それは敵の半分以上が男だということだ。秋葉原を再現する以上オタク男を登場させる必要があるのは理解できる。けれども脱がして楽しくないキャラの比率が高過ぎるのだ。いわゆるボス敵は全て男な上にモブ敵の半分が男、その上モブ女にはおばちゃんが含まれているという謎な配分には納得できなかった。
もちろん魅力的な女の子キャラもいるにはいるが、彼女たちは味方キャラなので一部イベント以外で脱がす機会はないのも残念。
一発ネタだけのゲームなだけにそのネタの煮詰め方が甘く、方向性が間違っているように思うのがなんとも惜しい。そんなゲームだった。
*1:ただし謎の光で局部は修正されている