先日任天堂が事実上のWiiU撤退宣言をしたわけだけれど、発売前からPS4や箱oneの前座的な立ち位置で、発売して1年も経てば敗戦処理みたいな立ち位置になっていたのでこれといった驚きもないわけですね。来年3月発売にもかかわらず未だ影すら見えないNXはその中途半端な発売時期も合わせて開発が上手く進んでなさそうでWiiUの轍を踏みそうだと心配しています。
WiiUの敗因は圧倒的低性能や貧弱なソフトウェアラインナップなど色々あるのでしょうが、一番の原因は目玉にしていたタブコンが面白そうに見えなかった事になるでしょうね。
思い返してみればタブコンの利用法について任天堂自身はっきりしたビジョンがなかったのではないでしょうか。ローンチのマリオUを始めとしてメイン画面と同じ内容をタブコンに映すと言った消極的な利用法が多かったですしね。
だからこのスターフォックス零はなかなか期待していたんですよ。メインモニタに周りの状況がわかりやすい客観視点、タブコンは狙いを定めやすいコックピット視線のシューティングゲーム、これはまさにWiiUでしか遊べないゲーム体験だってね。
けど遊んでみてわかりました。やっぱり手元とモニタの2画面を同時に見ながら操作は無理があるよって。そのうえ照準はジャイロですぜ。
結局客観視点を注視して大ざっぱに狙い撃つか、ダメージ覚悟のコックピット視点注視かのどちらかに傾いちゃうんですわ。そしてジャイロ操作のおかげであっちこっちに飛び回る照準がついて回るんですね。
確かにWiiUでしか遊べないゲーム体験なんだけれど、正直失敗だよねというそんな内容。やっぱりタブコンのコンセプトに無理があったんですね。細かい不満を挙げればきりがありませんが、ある意味でWiiUを代表するソフトかもしれません。
それでもそれなりに遊べたのは64の思い出が輝いていたからで、あの路線のまま進化してくれれば何も問題はなかったのになと残念な気持ちでいっぱいです。