岬ちゃん早く来てくれ!

学校出てから十余年、今じゃワープア低賃金。

This War of Mineをクリア

 内戦下での市民のサバイバル生活を体験するゲーム。

 このゲームは廃墟にキャラクター三人が逃げ込んだ状態で始まる。彼らはそこを隠れ家とし、泥沼の内戦の続く街を生き残ろうとするのだ。開始時点では隠れ家には何もないので各部屋を探索して物資を探すことになる。物資がある程度集まったら工作場を利用して必要な設備を整えるのだ。例えばベッドがあれば快適に眠ることができるし、コンロがあれば料理をすることができる。何もかも生活に必要な設備ばかりだ。

 とは言え隠れ家に残っていた物資ではとても生活は成り立たない。そこで彼らは夜になったら誰か1名を選んで近隣の施設を探索に出すことにした。近くには同じく廃墟になった家や、スーパーマーケットなどがあり、中にはまだ人が住んでいたり同じ生存者が探索に来ていたりする。

 友好的な人物なら良いがお互い極限状況下である、会えば争いになるだろう。できれば他人との遭遇は避けたいものだ。

 このゲームは隠れ家で過ごす昼のパート、探索に出る夜のパートを繰り返すことになる。昼は隠れ家で食事や工作をし、夜は探索に出て物資を漁るのだ。

 最初のうちは人のいない施設を選んで探索に出ればいい。しかしすぐにそれらの施設には物資がなくなってしまう。そうなれば危険を承知で他人の家に泥棒に入るか、他の探索者から身を隠しつつ危険度の高い施設に行くほかない。

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 上は他人の家に潜り込んでるプレイヤー(中央左)、隠れながら右の部屋の住人の動向を覗き見している。当然見つかれば争いになるだろう。

 初めて人のものを盗んだ次の日、隠れ家の面々の表情が暗い。どうやら良心の呵責と戦っているようだ。極限状況下であることも相まって、このころから彼らは頻繁に精神を病むことになる。

 情緒不安定なキャラを放置すると行動不能になってしまうので別のキャラクターが励ましてケアしなければならない。

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 上の画像は生存者4人中2人がうつ病を発症してしまった場面である。病人2人にケア2人なので、この日はろくな活動ができなかった。

 

 このゲームは難易度の上げ方が絶妙で、ある問題解決の見通しが立つと新たな問題が現れるようになっている。設備を整えたあたりで冬将軍がやってきて燃料が余計に必要になったり、こちらが本格的に略奪で物資を得ようと決意した頃に治安が悪化して今度は毎晩隠れ家が襲撃され始めたりするのだ。実のところコツを覚えると作業になるこのゲームにおいて、この状況変化はいいアクセントになっていた。

 このゲームは特に難しい操作を必要としないので知識を得た二周目以降を遊ぶつもりにはならない。けれども乏しい物資の中でどうやりくりすればいいのか悩み、後悔し、いつ終わるともしれない戦時下を過ごす最初の一周目*1はとにかく楽しかったのだ。

*1:の特に序盤