岬ちゃん早く来てくれ!

学校出てから十余年、今じゃワープア低賃金。

奨学金返済地獄

 定食屋で漫画ゴラクを読んだ。その中にミナミの帝王奨学金返済に悩む若者の話が載っていた。

 前の話を読んでいないので詳細は不明だが、どうやら奨学金を借りていた居酒屋店員夫婦に子供ができてどうしようというお話らしい。

 奨学金の返済を抱えて子供を生むのは無理だから堕ろそうと主張する妻に、夫が「俺が二倍働くから産んでくれ」と説得。でも無理が祟って夫の体に不調が出始めるといった所で次号に続く。

 作中で貧困から抜けだそうと進学したのに子供も産めない生活が待っていたと夫が嘆く場面があるのだが実に身につまされる話である。

 私も奨学金返済を抱えているのだが、これがボディブローのように家計と精神に響いてくる。返済のために毎月結構な金額を支払わなければならない事が、単純に生活を厳しくするだけでなく心の余裕まで奪っていくのだ。

 なお滞納すると信用情報に傷がつく*1上に連帯保証人に請求が行くというナニワ金融道の世界に突入するので逃げられない、というのも気を重くする原因だ。

 子供の頃ナニワ金融道を読んでいて「そこまで苦しむなら連帯保証人に迷惑かけたっていいじゃん」とか軽く考えていたけれど、今なら理解できる。世話になった人に更に迷惑をかけるかもしれないというのは足かせとして十分機能するのだ。

 この奴隷の足かせが外れる頃、私は40過ぎになっているかと思うと気が狂いそうになる。せめてアルコールに逃げられれば多少は苦痛も和らぐのだろうが、あいにく私は下戸である。

 閑話休題奨学金夫婦の話に戻そう。パターンから言えばこの後にっちもさっちも行かなくなって、萬田銀次郎が助け舟を出すという筋なのだろう。彼がどうやってこの夫妻を助けるのか気になっている自分がいる。

 

*1:まあこれは仕方がない事だが