岬ちゃん早く来てくれ!

学校出てから十余年、今じゃワープア低賃金。

KILLZONE SHADOW FALLの感想

 PS4と同時に購入したのがこのソフト。数少ないPS4専用ソフトであるからしてPS3世代のソフトとは一線を画する何かが有る事を期待しての購入だ。そしてその期待は見事に答えられた。

 PS4の性能を十分アピールする映像美はこれが次世代機だということを強く感じさせてくれる。またPS3時代では「一見きれいだが近くによるとボケボケ」「軍服の装備・装飾が布にペイントしてあるように見える」「遠目だと見えないが前に進むと突然ポコポコ出現するオブジェクト」など性能の限界を感じる点が多かったのだが、今作でそういった不自然さを感じることがなかった。

 グラフィックのみならずマップが広いのも特徴だ。基本的には目的地点まで進んじゃ撃ちの繰り返しなのだが、マップが広く入り組んでいる場面では道に迷ってしまうこともある。

 

 道に迷うのもそうなのだが全体的に不親切な点が目立つ。ステージが広いのに地図が用意されておらず、目的地も方角と距離だけしか示してくれない。また「AをBしろ」などの指令が出た場合、似たようなFPSゲームだとわざとらしくカメラが注視したり黄色く光ったりするものなのだがこのゲームにはそういうアシスト機能が実装されていなかったりする。

 キャンペーンでNPCに「鉄格子をロックオンしろ」と指令される場面がある。前述の通りゲーム側で”鉄格子”とやらを示してくれないため、プレイヤーは自力で”鉄格子”を探さなければならないのだが……

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 画像中央のダクトの蓋が”鉄格子”である。初見ですんなり気づける人は少ないのではないだろうか。

 不親切さはまだまだ続く。ペトルサイト(バッテリーのようなもの)をソケットに差し込んで仕掛けを作動させる場面やスカイダイビングの着地条件、光学迷彩の仕様などは説明がないか死んだ際にランダムに表示されるメッセージで触れられるだけだ。

 なおスカイダイビングは「死亡判定が厳しい」+「死に覚え」+「クリア条件も不明」で非シューティングパートにもかかわらず今作屈指の難易度となっている。

 

 ストーリーは前作までの大規模戦争の一部隊にスポットを当てた話ではなく、エリートスパイの潜入ミッションになっちゃってて少し寂しい感じ。キャンペーンはグラ以外で褒める所の少ないゲームでした。

 

 

 FPS・TPSはキャンペーンが微妙でもマルチが面白ければいいという考え方もある。結局長く遊ぶのはマルチ対戦だからだ。そしてマルチ対戦は面白い。私のお気に入りのルールはWarzone。拠点制圧や爆弾設置など複数のルールで戦って、その勝ち星の数で勝敗が決まるのだ。

 タレットやドローンが少々強すぎる気がするが、どの兵科も役割があってバランスはとれているように思う。

 難を言うなら人数が少ないことだろうか、全体で2000人程度、Warzoneも300~500人程度しか人がいない。ただこれがKILLZONEだからなのかPS4全体が過疎なのかは不明。

 また不親切さはマルチも同じで、オンラインの装備カスタマイズが何故か「プレイヤーの成績」からアクセスせにゃならん。「プレイヤーの成績」の下に「カスタマイズ」欄が有るというのに。他にもスコア表示とかルール設定などもわかりにくい。

 

 次世代機を体感したいならこれ一択なのだがシングルは微妙、マルチは面白いけど過疎(りそう)なので人に勧めにくい一品。24人対戦って総参加者数が減った時に悲惨だよね。