伊丹十三監督の映画。
寂れたラーメン屋の女店主タンポポに惚れたトラッカーのゴローが、そのラーメン屋を立て直す話。
メインストーリーはラーメン屋の立て直しで、合間合間に食に関するショートストーリーを挿入しているこの作品。
印象に残っているのは白装束のヤクザかな。
おじさんおばさんが演じる本筋に足りない色気をヤクザと情婦の濡れ場で埋めている。
その濡れ場で二人は生卵を口移ししたりとか腹の上でエビの老酒漬けを作ったりしているんだけれど、食べ物で遊ぶ姿は見ていて気分が悪くなるなあ。
死に際に語る猪の腸詰めの話も、その調理法だと猪の糞を食べてるようなものなんじゃないだろうか。
白装束のヤクザの彼とは食が合いそうにないな。
宮本信子さんは作品ごとに全く別の印象を受けるんだよね。
化粧のせいでもあるんだろうけどさ。
サイドストーリーのインパクトが強いのもあって、本筋はいまいち印象に残らない。
ラーメンうんちくに説得力がないのが悪いんだな。
見た後にラーメン食べたいって思わなかったんだ。
むしろオムライス食べたい。