腕時計のベルトは革がいい。
本皮か合皮かはどうでもよく、要はベルトに穴が開いていてバックルの棒を通す仕組みが一番だ。
だから極端な話、革でなくて布だっていいのだ。
先日腕時計を買った。
ところが私が買った時は金属製のベルトが流行りだったらしく、店頭に並んでいるのは軒並み金属ベルトの腕時計だった。
正確に言うと高級腕時計の場所にはいくつか革のベルト式が置いていたのだが、そちらには手が出ないので金属ベルトの大衆価格の時計を買って帰ったのだ。
その腕時計の留め具は三つ折式であった。
金属ベルトは長さの調節すら個人でできない困りものだ。
そして今日、そのベルトが壊れた。
三つ折式の留め具が留まらないのだ。
多分ベルトのどこかの金属が曲がってしまったのだろう。
こうなると素人ではどうしようもないのでどこかに修理に出さなきゃいけない。
時計部分は正常だし、大衆価格とはいえ私には高価な品物だからできればもっと長く使いたい。
構造の単純な革のベルトだったらこんなことで悩む必要はないというのに……
やはり腕時計のベルトは革製に限る。