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朧村正 DLC 元禄怪奇譚 『化猫-津奈缶猫魔稿-』 の感想

ともかくクリア。

表裏エンディングを見た。

雑魚は本編の流用だけれども新キャラ・新ボスと追加されているので500円のDLCにしてはなかなか豪華だったように思う。

ボスは3体なのでストーリーはあっさり終わる。

本懐を遂げたとはいえやはり後味の悪さが残る内容だったな。別に悪くはないけど。

裏エンディングでは救いを見せてくれるかと思っていたのだが……

 

ゲーム内容についてだが基本的な操作法やルールなどは朧村正のものを踏襲している。

本作の主人公・猫又お恋は人に化けた姿(お恋)と猫の姿(三毛)の2形態に変化し、基本はこの2つのスタイルを切り替えて戦闘を続けていく。

敵に攻撃したり敵を倒すことで「化身ゲージ」を溜めると無敵・高火力の化け猫に一定時間変身することが可能だ。

お恋から化け猫に変身するか、三毛から変身するかで化け猫の姿や攻撃方法が変わるので、合計4つの形態が用意されている事になる。

 

このシステムは朧村正本編よりも難しく感じる。

その理由は朧村正の鬼助・百姫は3本の刀を入れ替えながら戦うが、猫又お恋は2つのスタイルを軸に戦うことにあるだろう。

刀(お恋は爪?)には霊力というステータスがある。

霊力は敵の攻撃を防御したり奥義(強攻撃)を出すことで消費し、別の刀を使っている時や敵を倒した時に回復する。

霊力が0になると刀が折れてダメージを受ける。また一定時間攻撃力が激減して防御もできなくなる。

したがって朧村正の戦闘はいかに霊力を0にせずに戦うかが肝になるのだ。

刀Aの霊力が減ったら刀Bや刀Cに切り替えて刀Aの霊力回復を待つ。

このようにして霊力が0にならないように刀を使いまわすのが朧村正の基本戦略だ。

お恋は刀2本しか持っていないようなもんなので、刀3本の本編に比べてローテーションを組み立てるのが難しくなる。

ま、本編クリアした後のDLCと考えると理不尽に難易度が上がったわけではないけどね。

 

人型のお恋とネコ型の三毛はそれぞれ近接攻撃と遠距離攻撃を得意とする。

と言っても通常攻撃はどちらも爪で切るというものだ。

じゃあ何が違うって奥義が違う。

お恋の奥義は近接攻撃、三毛は人魂を投げる事ができる。

この2つの奥義だがどちらも使い勝手が悪い。

三毛の人魂攻撃は一度チャージしてから人魂を投げるのだが、チャージしている間は無防備なのだ。

その上、戦闘用のマップが狭いので遠距離攻撃はほとんど意味を成さない。

三毛に比べればお恋の奥義は実用的ではあるが、こちらも妙な軌跡を描くので活用するのが難しい。

先述の通り猫又お恋は霊力のやりくりに苦労するので霊力を消費する奥義は極力使いたくない、という状況も相まってほとんど死にスキルとなっていた。

化け猫モードが強いからこれでバランスがとれているのかもしれないけれどさ。

 

表エンディングを見たあとは本編のボスや魔窟が開放される。

本編のボスを全て倒す事が裏エンディングの条件だ。

これはちょっと面倒くさかったね。

いちいち各地のボスまで歩いて行かないといけないんだ。

せめて移動がなければ楽だったのに。

今後出るDLC全てでこの作業しろってのはなかなかキツいものがある。

 

500円DLCでこの内容はすごい。

今後のDLCにも期待してしまう。

ただ次は百姓一揆なんだよな……

お恋ちゃんと違って華のない主人公っぽいや。